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村治佳織 transit Vol.2

3月3日、王子ホールへ村治佳織さんのコンサートを聴きに行きました。

吉松隆「水色スカラー」の最終パート「ロンド」から、次の曲ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」にかけての演奏は特にすばらしく、集中力に圧倒されました。

人差し指(右手)の音の柔らかさが特徴的で、「爪が短めなのかな?」と思いましたが、幸運にも直接確認することができました。

演奏終了後の「親睦会」という催しで、村治さんに爪を見せていただきました。やはり人差し指は短め。中指はかなり傾斜を持たせた形で(薬指側が長い)、薬指は少し長め。驚いたのは「爪はあまり減らない」というお話です。クラシックギターは指の腹と爪を使って弦を弾き、あるいは爪の背側で弦をかき鳴らすので、どうしても爪が減ります。練習すればするほど爪が減り、コンディションを維持するのが難しくなるのはなかなか悩ましいものです。村治さんは「競走馬のディープインパクトの馬蹄が減らないというのと同じ理屈かも」と言って笑っていました。アタックが速いので減らないということです。

12弦ギターのラルフ・タウナーのスタイルを誰も真似できないのは、あのような弾き方は人間離れした強靭な爪が無いとできないからだというほど、ギタリストにとって爪は重要なファクターです。「減らない爪」は、「世界の村治佳織」を支える才能のひとつなのでしょう。

間近に見る村治さんは思ったより小柄で、とても美しい人でした。僕はもちろん、さらに強くファンになったわけです。(笑)

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